タスクではなくタスク管理ツールが持つコンテキストのこと。
ツールにはそのツールなりの使い方、雰囲気、価値観などが存在し、ツールコンテキストとはこれらを指す。ツールの利用者は、これらに従わなければ上手くツールを使えない。
また、人はツールに対する使い方や捉え方をそのうち確立していくが、この確立されたものもツールコンテキストである。常用している間はスイッチングコストは小さいが、久しぶりに使う場合などはそうではない(ためスイッチングしきるほどそれなりに費やす必要がある)。
複数のツールを使い分ける上で障壁となるのが、このツールコンテキストである。
コンテキストスイッチングの項で述べたとおり、スイッチングはそれ自体が面倒くさく、また疲れる。ただでさえ面倒で疲れるタスク管理が、さらに面倒で疲れる代物になるわけだ。
これに対処するためには、息するレベルで常用し続けてスイッチングコストを減らすか、あるいはツールの数を減らしてシームレスに近づけるか、である。
もちろん「ツールAをツールBと連携させて、Bの内容をAに表示させる」のような連携策もあるが、本質ではなく(結局Bを何度も使うことからは逃れられないであろう)効果は薄い。ただしこれで上手くいく場合もあるので、試してみる価値はある。ただ成功率が低いというだけだ。
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