また、倉下は、対象の広がりにも注目している。
2022年現在、ライフハックの次となる第4の潮流はまだ無い。
何が来るのであろうか。
そもそも第4なのであろうか。たとえば(新たな第4の概念ではなく)これら3つを総括した言葉がつくられて改めて普及啓蒙が進む、といった未来もありえる。
personal + customizeからつくった造語であり、自分の、自分による、自分のためのカスタマイズという意味だ。ここまでの流れは「誰かの」あるいは「みんなの」テクニックを使うところがあったが、そうではなく、自分自身でDIYしても良いのだというパラダイムシフトが起きる。そもそも私たちは人間であり、怠け者で、ひねくれているのだ。科学的に、あるいは実地的に正しいやり方があったとしても「はいそうですね」と従うわけではない。正論よりも気持ちを優先する、愚かな生き物なのだ。だからこそ、「自分の、自分による、自分のための」という個への回帰である。
そして、これはまさにこの読み物のスタンスでもあるのだ。既にObfingという概念を紹介した。
---