たとえばソフトウェアの世界は顕著であろう。
ソフトウェアは常に犯罪(脆弱性という弱点を突いて悪さをする悪者が腐るほどいる)との戦いであり、貪られないためには常に常にアップデートを続ける必要がある。無論、ここまでつくってきた古いバージョンすべてをサポートし続ける体力やコストもないため、「最新と直近以外のバージョンは捨てる」という判断に倒さざるをえない。
XPや7など古いWindows、あるいはブラウザで言えばInternet Explorerのサポート終了などは記憶に新しい方もおろう。
そして現実は、まさにこのソフトウェア――より広く言えばITにとって、ドラスティックに発展してきた。
絶え間ないアップデートの波がじわじわと押し寄せている。さすがにITの世界ほど露骨ではない(現実は物理的な世界であり物理法則の限界は越えられない)が、それでも江戸時代のような変わらぬ日常はもう無い。現実「の前提」は、アップデートし続ける。ゆえに、変更についていけないものは、現状維持をすることさえできないのである。
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