多義語であろう。
1 複数のタスクを抱えていること
2 直近(たとえば数時間以内)対処すべきタスクを複数抱えていること
3 タスクを抱えているときに、別の予定が入ってしまうこと
つまり後者の予定をこなしつつ、なんとかして前者もこなさないといけないというシチュである。これを捌くのによく使われるのが内職であろう
4 同時に複数のタスクを進めること
たとえば人間にマルチタスクは不可能だで言及しているのはここである
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1,2,3は「状態としてのマルチタスク」である
4は「行為としてのマルチタスク」である
基本的に人間は一度に一つのことしかできない。
複数のタスクをこなす場合、「どれか一つを進める」の「どれか」を切り替える形となる。この切り替えをコンテキストスイッチングという。
「思考は並列でできるじゃないか」と考える人がいるかもしれない。
が、思考はタスクではない。
それを言うなら「今本を読んでいる私は、同時に心臓を動かし、呼吸もしているので、3重のマルチタスクだ」も言えてしまうが、違うであろう。生理的な作用は含めないのだ。
タスクは認知資源を用いて――つまり注意や選択や判断といった行為を行うことで消化される。認知行為より前の、より感覚的な営為(というよりは働き)は、タスクを扱うという段階ではない。
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