理由は2つ。
1 そうしないと「ある時間(帯)には何をしていたか」が一意にならないから。どの時間(帯)を見ても、ただ一つのタスクだけがある、という状態の方が当たり前だがシンプルである。
2 「自分が今日したこと」を合計しても 24h にならないから。自分の時間の使い方を正確に把握するためには、24h という理から脱してはいけない。計算が狂う。極端な話、「私はラジオをよく聞きながら仕事してます」という人がいたとして、その人が1日6h聞いていたとして、それを全部計上したとすると、ツール上では1日30hに見えてしまう。これで考察できるだろうか。少なくとも、しづらいだろう。
要するに一タスクだけに絞った方が扱いやすいのである。
私たち人間の脳がしょぼいのだから仕方ない。人間にマルチタスクは不可能だ。もし「できる」と勘違いする人がいたとして、どうしても全部記録したい場合でも、タイムトラッキングは諦めた方が良かろう。記録の手間がかかりすぎるからだ。
別の言い方をすると、あなたが最もトラッキングしたいタスクを一つ選べ、ということである。どうしても欲張りたいなら、まずは一タスクで成功させてからだ。が、おそらく成功しないであろう。マルチタスカーは脳で処理するのは得意だが、手作業はそうではない。タイムトラッキングツールに全部記入する、という手間に耐えることはできまい。もちろん、そもそもマルチタスクできない大多数の者もできない。結果として、できないのである。
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