ルーチンタスクなど繰り返し行うタスクを多数扱っている場合、常にすべてを想定どおりこなすことは難しくなりスキップとサボタージュが生じる。便宜上、スキタージュと呼ぶことにしよう。
問題は、スキタージュが生じ続けることによって、あなたのルーチンタスク管理が少しずつ狂ってしまうところにある。そのうち高頻度でスキタージュされるタスクが生じたり、ひどいと毎回スキタージュされるタスクが出ていたりもする(操作コスト認知資源だけ毎回支払っている)。加えて、そのような状態が常態と化すると、容易に先送り癖にも繋がる。怠け者という人間の仕様に抗ってタスク管理をしているのに、先送り癖に足を引っ張られて、怠け者へと逆戻りしてしまう。
厄介なのは、これがはっきりと自覚されずに、水面下でじわじわと進行するところであろうか。たとえば去年は毎日30タスクを消化できていてスキタージュ数も1日2以下だったのが、今年は25タスクの5以下、になっていたりする。これは定量的な振り返りでもしていない限りは中々気づかない。が、見てわかるとおり、たしかな差となってあなたを蝕んでいる。
このような弊害を防ぐには、スキタージュに関する記録を取り、振り返りを行うことで自覚する必要がある。これをスキップマネジメントと呼ぶ。スキタージュマネジメントと呼んでもいい(し厳密にはそう呼ぶべきだ)が、名前が煩雑なのでスキップの方を取った。
残念ながら、このスキップマネジメントは、2022/10/01 現在ほとんど開拓されていない。
私も鋭意開拓中である。進展を待たれたい。
進展🐰
スキップカウンター
終了したタスク自体に「スキップしました」という情報を持たせる
TaskChuteが実装している(タスク名の先頭にをつける)
Skip As A Skip
状態というと通常は「終了したかどうか」など終了状態を表現するが、ここに「スキップした」も入れる
まだこれを実装したツールは無いと思われる
実装方式は2通り考えられ、
1 状態属性に「スキップ」という値もサポートする
2 状態属性の他に「スキップ状態」という属性を追加する
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